院長 陶山雄一郎が語る、スタッフの働き方 ――「溺れないと、泳ぎ方は覚えられない」

院長 陶山雄一郎が語る、スタッフの働き方 ――「溺れないと、泳ぎ方は覚えられない」

ペットウェルネスラボで代表を務める陶山雄一郎に、スタッフの働き方について経営者としての考えを聞きました。
制度の背景にある思想から、若手の育て方まで語ってもらっています。

目次

プロフィール

陶山雄一郎獣医師
  • 氏名:陶山雄一郎
  • 役職:動物病院川崎菅生 ペットウェルネスラボ院長
  • 資格:動物臨床医学会 獣医総合臨床認定医

効率的に働ける環境をつくりたい

――スタッフの働き方について、経営者として大事にしている考え方は何ですか?

陶山:スタッフには、時間的にも効率的に働いてもらいたいという気持ちがあります。
動物病院は古い業界なので、「ここに人を使わなければいけない」「こういうやり方で働かなければいけない」という考え方が凝り固まってしまっているところがあると思うんです。
そこは柔軟に考えて、効率的に働けるようにしたいですね。
不当に長時間働くことは僕はあまり好きではなくて、残業せずに早く帰れる人の方が優秀だと思いますし、そう働けるように手配できる人も優秀だと考えています。

風通しの良さと、遠慮しないための「配慮」

――働きやすさをどう定義していますか?

陶山:やっぱり風通しの良さが一番だと思っています。
聞きたいことがあったときに、ちゃんと聞ける環境。
何か聞いた時に怒られてしまうと、心理的な安全性が担保されず、人は成長しづらいと思うので。
ただ、僕がよく言うのは「遠慮する必要はないけど、配慮はする必要があるよね」ということです。
配慮ができた上で風通しがいい職場が、一番働きやすいんじゃないかなと思っています。

昼休診なし、朝遅め・夕方早めの勤務体系

――他の動物病院と比べて、ペットウェルネスラボならではの働き方の特徴は何ですか?

陶山:多くの動物病院は昼に休診時間があるんですが、ペットウェルネスラボにはありません。
その代わり、朝が遅めで、夕方が早く終わるという働き方にしています。
効率よく働いて、間に1時間の休憩を取ってもらう形です。

――週休日数や勤務時間はどのように設計していますか?

陶山:週休3日で設計しています。
診察時間は10時から18時なので、その30分前に来てもらって、診察終了の30分後まで働いてもらう形です。
動物病院は結構ハードな職場なので、そういったところに配慮しないと続けていくのが難しいと思っています。

時短・パート勤務も受け入れる理由

――時短勤務やパート勤務など、多様な働き方を受け入れる仕組みはありますか?

陶山:あります。
時短勤務やパート勤務でしか働けない獣医師や愛玩動物看護師の方は結構いらっしゃると思うんですが、そういう方が「動物病院で働きたいのに働けない」というのは、業界にとってもマイナスだと思うので、そういった方にも働いてもらえる環境を作っています。

有給休暇について

――有給休暇の取得についての方針はありますか?

陶山:もちろん、全部取ってもらう方針です。
繁忙期などタイミングによっては取りづらいこともあるかもしれませんが、そこは相談の上で、全て消化してもらうようにしています。

――オペや繁忙期の人員配置・シフト調整はどう工夫していますか?

陶山:当院は予約優先制になっているので、ある程度診察をばらけさせることができます。
なので繁忙期といっても、病院が過度に混み合うことは少ないですね。
そこまで大きな調整は必要ないというのが実情です。
オペについても同様です。

「一生懸命やって失敗すること」は怒らない

――スタッフが聞きやすい、相談しやすいと感じる環境をどう作っていますか?

陶山:そもそも僕自身、聞いてもらうのが好きなんです。
人に教えるのも好きで、本人がうまく言語化できていないことを言葉にしてあげるのがすごく好きで。
また教育の方針としては、真剣にやっていれば基本的に怒ることはありません。
怠慢が原因でミスが発生した場合は厳格に注意しますが、一生懸命やったのに失敗してしまうことは全然あることなので、そこは怒らないようにしています。

「水中での泳ぎ方は、溺れないと覚えられない」

――若手スタッフに、どれくらいのタイミングで裁量を任せるようにしていますか?

陶山:うちは早いですね。
僕の考え方として、「水中での泳ぎ方は溺れないと覚えられない」という言葉が結構好きで。
実際に自分の裁量のもとでやってもらって、もしかしたら失敗するかもしれないけれど、その失敗の中で成長してもらえたらいいなと思っています。

――スタッフ同士が「自分ごと」として動いてくれる文化は、どうやって育つと思いますか?

陶山:裁量を任せるのが早いことで、そういう文化が育ちやすいんじゃないかなと思っています。

楽しさ・やりがいは、一人で抱えずに共有する

――スタッフとのコミュニケーションで、意識していることはありますか?

陶山:楽しさややりがいは、なるべく共有するようにしています。
僕自身、動物病院の仕事が大好きなので、楽しい時は楽しいと言いますし、嬉しい時は嬉しいと言います。
一人で喜んでいても、喜びは半減してしまうと思うので。

スキルアップと専門性の育て方

――スタッフのスキルアップを、どのように支援していますか?

陶山:診察が終わった患者さんについては、必ずスタッフを集めてミーティングをしています。
「この子にはこうしてあげるべきだったよね」といった振り返りを話し合うことで、反省や学びを促すようにしています。

――専門性を伸ばしたいスタッフに対しては、どんな機会を用意していますか?

陶山:専門性については、僕自身も心臓病や麻酔が得意で認定資格も持っているので、どうすれば専門性を身につけられるか、ある程度わかっているつもりです。
どんな勉強をすればいいか、研修に行くならどんな施設がいいかといったことを、教えるようにしています。

後輩指導ができる人は、診察もできる人

――後輩指導や教育体制について、どんな考え方を持っていますか?

陶山:基本的には、一つ上の先輩が教えていくのが一番綺麗な形だと思っています。
ただ一つ言えるのは、教えることは、後輩を育てているように見えて、教える側自身の勉強にもなっているということです。
自分の知識を定着させる、いわば復習になっているんですね。

後輩指導や教育は、結局診察と同じだとも思っています。
診察は患者さんに対して教えてあげる、教育してあげるという行為で、その対象が後輩に変わるだけ。
なので、後輩指導ができない人は、基本的に診察も向いていないんじゃないかなとも思っています。

採用で重視するのは「失敗を許せる人柄」

――どんな人と一緒に働きたいと思っていますか?採用で重視しているポイントは?

陶山:僕が採用で重視しているポイントは1つだけで、「この人だったら失敗しても許せるな」と思えるような人柄の人を採用しています。
一生懸命やるタイプだったり、人に配慮できるタイプだったり。
実力や知識は後から身につけられるので、そこまで重視していません。

一番の魅力を一言で

――ペットウェルネスラボで働くことの一番の魅力を、一言で表すと何ですか?

陶山:病院とともに成長ができる、というところですかね。

ペットウェルネスラボは立ち上げ間もない動物病院でこれから成長していく動物病院です。
ともに成長できる人と働けると嬉しいです。


ペットウェルネスラボでは、一緒に働く仲間を募集しています。

目次